20190605

【ネタバレあり】『さよならくちびる』感想・解説:「主人公」として生きる覚悟をするまでの旅路

(C)2019「さよならくちびる」製作委員会 はじめに みなさんこんにちは。ナガと申します。 今回はですね映画『さよならくちびる』についてお話していこうと思います。 本記事は作品のネタバレになるような内容を含む感想・解説記事となっております。 作品を未鑑賞の方はお気をつけください。 この作品は当ブログ管理人の2019年の暫定ベスト映画です!!(6月1日時点) 良かったら最後までお付き合いください。 まだ見ていないという方はとりあえず劇場に足を運んでください!! 『さよならくちびる』 あらすじ インディーズ音楽の注目の星として話題を集めた「ハルレオ」は、それぞれの道へ進むことを決め、最後のライブツアーへと出発した。 作詞・作曲を担当し、音楽的な才能の片鱗を感じさせるハル。 破天荒で気分屋な性格ながら、独特の歌声でファンを魅了するレオ。 恋愛絡みでとあるバンドを解散に追い込んだ過去を負い目に感じているローディの青年シマ。 3人は共にツアーへと繰り出しますが、彼らの間には複雑な感情が入り乱れていました。 レオは、シマに好意を寄せていましたが、一方のシマはハルに好意を寄せていました。 そして、ハルは自身の恋愛対象が女性であることで苦労してきた過去を持つが、レオに対して好意を抱かずにはいられなかった。 そんな三角関係を孕み、不安定な一行は旅の中で、何度も衝突し、どんどんと険悪な空気が漂うようになる。 「ハルレオ」は旅路の果てに、どんな答えを出すのか? 彼らに待つ未来とは・・・? スタッフ・キャスト 監督:塩田明彦 原案:塩田明彦 脚本:塩田明彦 撮影:四宮秀俊 照明:秋山恵二郎 編集:佐藤崇 音楽:きだしゅんすけ 主題歌プロデュース:秦基博 挿入歌:あいみょん こんな本気の音楽映画がひっそりと公開されているなんて・・・。 まず、監督・脚本・原案が全て塩田明彦さんクレジットとなっています。 塩田明彦監督は、『どろろ』のようなイマイチな作品がフィルモグラフィにあったりするんですが、オリジナル企画ですとオウム真理教を題材にした『カナリア』のような尖った作品を撮っています。 青春と変態性を正面から描き切り今でもカルト的な支持を獲得している『月光の囁き』という作品も塩田監督によるものです。

ナガの映画の果てまで

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