自分の「脆弱性」を表現し、人生に大きな影響を与えるリリシストPhonte。リスナーとリリックの共鳴から考える彼の「仕事」 | Playatuner
「共鳴」 は世の中でもっとも影響力が強い感情の一つであろう。自分が心のなかで感じていたものが、他人のものと共に「鳴った」とき、それは行動に移す原動力にもなりえる。特にヒップホップやロックにはそのように「共鳴」させる力がある。以前はケンドリック・ラマーとエミネムの表現の仕方がいかに共感され、共鳴を促しているか?ということを彼らの手法にフォーカスを当てて自分なりに分析してみた。 http://playatuner.com/2017/06/eminem-kendrick-mutiple/ しかしこのような手法やスタイルを実行していなくても、共鳴を促すリリックを書くラッパーは多い。以前はEvidenceの例を紹介したが、「Vulnerability」がキーワードとなってくる。近年この言葉体現し、世界中の人々の生活に影響を与えるラッパーは多いのだが、この言葉はなかなか直訳するのが難しい。そんな「Vulnerability」において、多くのラッパーたちを影響してきたノースカロライナ出身のベテラン・リリシストがPhonteである。最近ソロアルバム「No News is Good News」をリリースした彼であるが、9th WonderとBig Poohとともに、Little Brotherの一員としてデビューし「The Minstrel Show」などのアルバムで高評価を受け続けた「リアル」なリリシストである。そんな彼はBeats1にてEbro Dardenにこのように語る。 Ebro:Phonte、あなたのスタイルは現在のヒップホップに大きな影響を与えていると思う。Little Brotherや他の作品でもそうだけど、あなたは他のラッパーが元々あまりやらなかったことを表現していた。あなたは自分の弱みであったり、暗い部分も包み隠さずにさらけ出し、メロディアスでリリカルな表現をしている。現代のヒップホップにおけるスーパースターたちがあなたのそのスタイルに影響されていると感じますか?
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